発熱や吐き気に腰痛が併発するときに何科を受診すべきか
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腰痛は、人類が背負った宿命とも言われているので、多くの人が罹患した経験を持っています。
その大半のものは、骨などには異常のない非特異的なものになりますので、短期間のうちに軽減します。
しかし、時として何らかの病気が背景に存在する、特異的なものであるケースも存在するのです。
こうした特異的なケースの一つに、高齢化社会特有のものがあります。
高齢化社会になってきますと、高齢者特有の疾患が増加するようになります。
なかでも、男性の前立腺肥大症の罹患者数は、年々増加する傾向にあるのです。
前立腺肥大症とは、男性の生殖器の一つである前立腺が、肥大する病気になります。
前立腺が肥大すると、いくつかの症状を呈しますが、その最たるものが小便の回数が増えることです。
小便の回数が増える理由は、一定の時間で排泄出来る量が、少なくなるためです。
こうした排尿障害を起こす前立腺肥大症では、尿路感染症を起こすことが、しばしば起こります。
とくに、肥大の程度が進行している患者では、より発症する可能性が高まるのです。
尿路感染症を起こしますと、発熱や吐き気などが起こりますが、腰痛を併発することがあるのです。
このような腰痛の場合に、何科に受診すべきかですが、一般的な運動器系の疾患とは異なります。
すなわち、前立腺肥大症を基盤にしていますので、泌尿器に受診することが適切な選択方法です。
泌尿器科は、前立腺肥大症の診断と治療を、とても得意にしています。
したがって、発熱や吐き気を伴う腰痛で、何科を受診するか迷ったら、泌尿器科も選択肢の一つです。