テニスボールを使ったマッサージをして悪化する腰痛
スポンサーリンク
腰痛の治療法は、手術療法を行うことは、全体の中ではまれな存在で、その主体は保存療法になります。
しかし、腰痛の保存療法の方法は、実にたくさん存在しています。
そうした多くの保存療法のなかで、テニスボールを使って、マッサージをするという方法があります。
テニスボールは、ある程度の弾力があって、マッサージには適した道具です。
いっぽうで、このテニスボールでマッサージをすることで、悪化する可能性のある疾患も存在します。
そうした疾患で、よく知られているものが、腰椎椎間板ヘルニアになります。
腰椎椎間板ヘルニアのヘルニアとは、椎間板が重力の影響などを受けて、後方に突出した状態です。
この下肢に向かう神経根を、後方に突出した椎間板が圧迫したものを、腰椎椎間板ヘルニアと呼びます。
この後方に突出した椎間板の先には、脊髄から分岐して、下肢に向かう神経根が存在します。
ここで問題となるのは、マッサージをする際の、テニスボールの使用の仕方です。
この際の使用の仕方で多いのが、ボールを床に置いて、それを腰に当てて仰臥位で寝るという方法です。
この方法を用いると、簡単に腰にボールを当てることが出来ます。
しかし、この方法を用いると、腰が大きく伸展する姿勢になるのです。
腰が伸展する姿勢は、腰椎椎間板ヘルニアのストレステストの一つと同じ姿勢になります。
ストレステストとは、症状を悪化させるためのテストで、あまり多く行うべきものではありません。
したがって、テニスボールでマッサージを行う際には、この点をよく理解して行うと安全です。