腰痛における内臓疾患と運動器系疾患の見分け方
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腰痛は、歩行困難になる可能性もありまして、日常生活への影響の大きさが、しばしば問題になります。
しかし、それらのほとんどは、筋筋膜性腰痛をはじめとした、運動器系疾患に関連するものです。
ところが腰痛は、発生確率はそれほど高くないものの、内臓疾患が原因になることもあります。
例えば、腰の部分の近くという点では、後腹膜臓器である腎臓が、ちょうど裏側に存在します。
そのため、腎臓に何らかの異常があると、腰の痛みが発生することもあるのです。
内臓疾患は、初期に症状が腰だけに発生したとしても、最終的には全身に影響を及ぼす可能性が高まります。
そこで必要になるのが、腰の痛みにおける、内臓疾患と運動器系疾患の見分け方です。
まず、先述の腎臓疾患と腰の痛みの関係では、腎盂腎炎によることが、比較的多くなります。
腎臓というのは、基本的には細菌が存在しない部位です。
しかし、尿道を通じて細菌が侵入することで、腎盂腎炎は発症することがあります。
腎盂腎炎は、若い年代よりも高齢者に多いことが特徴です。
高齢者の場合には、排尿機能が低下してくるので、細菌が侵入し易くなります。
また、腎盂腎炎を発病すると、発熱を伴うことが多くなります。
加えて腎盂腎炎では、安静時にも痛みがあることが特徴になるのです。
総合すると、腎盂腎炎では発熱や安静時痛を伴うという、運動器系疾患にはない特徴があります。
こうした特徴を利用した見分け方を、身に付けておくと、初期の段階からの対処が可能になります。